目標+管理=理想の自分 ~目標管理出来る自分になろう~

不安や負担感を感じているのなら

目標管理は看護師長に対して病院から行うように指示されるものであるが、きちんと学ぶ機会もなくやっていることに意味があるのかという不安を抱えながらやっている看護師長も多いため悩みをもつものが多いという問題がある。
看護師の目標管理の優れた点は、組織を構成する一人ひとりを尊重し病棟目標と連動した自己目標の達成を自ら管理することにより、病棟における看護師の質の向上に貢献するということだ。また、スタッフ個々の自己成長にもつながるため、目標管理がうまくまわるかどうかはどのような目標をどう示すかが鍵となる。
不安を感じるというのは、きちんとしたやり方を学ぶ機会もなくこの制度が導入され、理解しないままに実施されているからである。また、看護師長自身が負担感や疑問をもって取り組めば、スタッフも不安や不満を抱えるという問題が発生してしまう。看護部門においては、看護師長がこの目標の管理の要であるため、病棟目標の設定理由を明確にしスタッフに説明することが重要となる。
そして、スタッフの目標は病棟目標の到達状況として示した成果目標にリンクさせて立案するように支援し、プロセスと成果を評価しフィードバックしていくようにした方がいいだろう。原理がわかっていてもすぐにできるというものではないので、有意義に負担なくおこなうために、まずは看護師長を中心とした研修会を行い、考え方や手法について学習することが重要となるだろう。
病棟運営は、今日は何事もなく一日が終わりますようにとか、何とか誤薬を減らしていきたいなどの気持ちをもっておこない、その思いを年間の目標に置き換えて共有し達成を目指せば、よりよい病棟となるだろう。看護師長がどんな病棟をつくりたいかを少しずつ管理していく方式と捉えるとラクになるだろう。